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位牌彫刻について

 平素お客様から、「お位牌を作りたいのだけど、何を用意したらよいでしょうか。」といったお問い合わせを頂きます。

 工房において、ご注文時にお客様にからお聞きする事柄をまとめてみました。

満中陰のご法要はいつでしょうか

 満中陰のご法要は通常四十九日(七七日)に執り行われます。宗旨や諸事情によって三十五日(五七日)に執り行われることもあります。

故人の戒名、歿年月日、俗名、行年が書かれた原稿をお持ちでしょうか

 ご用意いただく原稿は次のようなものがあります。

・お寺様から頂いた位牌原稿

・野辺位牌(白木のお位牌)から書き写した原稿

 書き写した原稿を持参される場合は、文字に間違いがないかよく確認して下さい。

原稿は縦書きにして、歿年月日や行年は漢数字の横に算用数字を書いておかれた方が間違いが有りません。

 下の写真のように携帯やデジカメで写真を撮って、原稿と一緒に持参されるのも良いと思います。

野辺位牌の写真表野辺位牌の写真裏

ご宗旨は何宗でしょうか

主だった宗旨には真言宗、天台宗、日蓮宗、法華宗、禅宗などが有ります。

梵字がありますか

 梵字は宗旨によって異なります。梵字のない宗旨も有ります。

梵字

 上記の図では禅宗の梵字が「空」になっていますが、「○」の場合や梵字を入れない場合も有ります。

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戒名や俗名の中に、旧字や異体字がありますか

 文字には、旧字や異体字が存在する場合があります。 よく見られる例として「渡辺」というお名前の「辺」の旧字があります。 「辺」の旧字には下記に掲載の通り多くの異体字があります。

 旧字や異体字が含まれていない場合でも、旧字や異体字が存在する文字(辺、徳等)については再度お客様に確認するよう心がけています。

 特に「辺」の異体字は多く注意が必要です。

辺

俗名、歿、行年の文字がありますか

 歿年月日の最後に付く「歿」は、「寂」、「亡」、「逝去」、「去」等の場合があります。入らない場合もあります。

 お名前の上に付く「俗名」の文字は入る場合と入らない場合があります。

 歿年齢の上に付く「行年」は、「享年」や「天寿」等の場合があります。入らない場合もあります。

 歿や才には下記のような旧字や異体字があります。

没  才

 すでにご先祖様のお位牌をお祀りの場合は、歿、行年等の文字をご先祖様のお位牌に揃えることも出来ます。

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よく見かける旧字、異体字

 普段良く見かける旧字、異体字等を一部ですが掲載しましたので、参考にしていただければと思います。

釈  誉  応  妙

蔵  浄  禅  実

楽  覚  顕  厳

弥  教  観  円

学  祥  栄

間違えやすい「へん」や「つくり」

くさかんむり  しんにゅう  しめすへん  いとへん

間違えやすい旧字、異体字

崎  富  徳  高

静  吉  泰  恵

寿  広  真

静  浜  斉

隆  善

お客様固有の文字

誠   純   慧

 戒名や俗名(故人のお名前)には、コンピューターでは打ち出せない文字が多く使われております。 特にお名前はそのお客様固有の文字(点がないとか、この部分が出ない等)があります。

 当工房では間違いを避けるために、ご注文はFAXまたは郵送でお願いしています。

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どの様に彫刻致しましょうか

 私が住んでいる地方では、お位牌の表に戒名、裏に歿年月日、俗名、行年を彫刻します。書式も一霊様、二霊様、三霊様と色々です。

一霊様用書式例表一霊様用書式例裏

 一霊様用のお位牌は、ご夫婦で別々に作られる場合や独身の方がお亡くなりになった場合にお作りします。

 独身で亡くなられた方のお位牌は、夫婦位牌より心持ち小さいお位牌にします。

二霊様用書式例表二霊様用書式例裏

 二霊様用は、夫婦位牌や独身の方二霊様を寄せる場合にお作りします。また、夫婦位牌の女性の俗名は、姓を入れる場合と姓の代わりに「妻」と入れる場合があります。

三霊様用書式例表三霊様用書式例裏

 三霊様用は、再婚されたご夫婦や独身の方三霊様を寄せる場合にお作りします。

三霊様用書式例表

 先祖位牌は、個別のお位牌のないご先祖様をお祀りするお位牌です。他ののお位牌より心持ち大きなお位牌にします。

三霊様用書式例表

 水子位牌は、不幸にしてこの世に生を受けることが出来なかった、水子をお祀りするためのお位牌です。「○○家水子之霊位」と入れることもあります。

一霊様用書式例表一霊様用書式例裏

 関東方面から頂くご注文の多くは、表に戒名と歿年月日、裏に俗名、行年を彫刻した一霊様彫りのお位牌です。

 ご夫婦で二基のお位牌が必要になりますが、正面から故人の祥月命日が分かりますから、故人の御霊をお祀りするには合理的で良い方法だと思います。

 表に戒名だけを彫刻したお位牌は、正面からは故人の祥月命日が分かりませんから、私は別にご先祖様の祥月命日で分類した表を作っています。その表をもとにその月に祥月命日をお迎えになるご先祖様のお位牌を前面に安置してご供養するよう心がけています。

 余談になりますが、お位牌の数が増えてきますと新しいお位牌をお祀りする場所がなくなってきます。その様な場合はお寺様にお願いし、三十三回忌、五十回忌を済まされた様な故人のお位牌から、御霊を巾広位牌や回出位牌に移して頂きます。跋魂された古いお位牌はお寺様でお焚上げして頂きます。

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現在ご先祖様のお位牌をお祀りでしょうか

【 お祀りのお位牌がある場合 】

 ご先祖様のお位牌の種類及び仕様と大きさ(札丈、札巾、総丈)を確認します。

位牌寸法

 お位牌の種類を揃える場合は、新しいお位牌の総丈がご先祖様のお位牌の総丈を超えないようにお位牌の大きさを決めます。同じ種類、札丈、札巾のお位牌でも作られた時代やメーカーによって総丈が違う場合があります。

 新しいお位牌の総丈がご先祖様のお位牌より高い場合は、一回り小さいお位牌にされるか、ご先祖様のお位牌が新しいお位牌より低くならないように下台をお作りすることもあります。

 お位牌の種類を揃えない場合は、総丈に注意してご希望のお位牌を決めます。

【 お祀りのお位牌がない場合 】

 ご希望のお位牌の種類と、バランスよく仏壇に収まるようにお位牌の大きさを決めます。

お位牌の大きさ(札丈、総丈)は、左メニューの「お位牌のカタログ」か、こちら「お位牌のカタログ」の各お位牌のページに記載しています。

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